こんにちは! ねこです。
最近、なかなか外に出る機会が作れなくて、運動不足気味です。
そんな中、やっぱり気晴らしといったら、YouTube などの動画鑑賞ですね。
私は、仕事を終えた後、いつものように気分転換で YouTube を閲覧していました。
すると、突然、荘厳な音楽とともに、こんな広告が目に飛び込んできたのです。

ある日突然、訪れた出会い
このような一文から、この広告のストーリーが始まります。
従業員は壊れないドローンを発明したので解雇されました
映像に移っているのは、巨大ドローンに引っ張ってもらっているサンタのコスプレをした人物。
見た感じ、非常に楽しそうです。
こんな壊れないドローンを開発できるなら、私なら、なりふり構わず引き留めるでしょう。
いったい、何が起こってしまったのでしょうか?
これは Yasunori Hayasaka さんの物語
解雇された人物の名は、Yasunori Hayasaka。
名前からするに、日本人なのですが、動画ではアジア系の人は一切出てきません。
動画の内容はストーリー仕立て。正義感のある技術者 Yasunori Hayasaka のドローン開発における開発秘話と葛藤が綴られています。

接着剤販売サイト Bondic との関連性
これは、先日書かせていただいた Bondic というあやしい広告が脳裏をよぎります。
ちなみに、こちらが、Bondic という接着剤の広告。


こんにちは! ねこです。 ある日、いつものように YouTube を見ていたときのこと。ふと流れてきた映像広告に僕は釘付けになってしまいました。 内容を要約すると、Bondic というすごい接着剤の広告なんですが、もうとにかく[…]
こちらは、25年以上の経験のあるベテラン歯科医 Yosuke Adachi が、化学エンジニアの Kai Murayama とチームを組み、画期的な接着剤を作るストーリーです。
まさに、同じ人が広告を作っている こんなに、似たような境遇の人物がいたとは!
これは、調べてみないわけにはいきませんね 笑。
エッジの効いた広告戦略
まず、こちらの広告の概要を説明します。
まず、一目見て際立つのが、その広告の長さ。
時間にして、約 5 分。
彼らの意気込みを感じずにはいられません。
技術者 Yasunori Hayasaka
この広告を語るうえでかかせないのが、Yasunori Hayasaka です。
今、私たちが XDrone HD を手に入れることができるのは、彼の功績といっても過言ではありません。
彼は、超有名ブランドのドローン会社の研究開発部門のトップでした。
そこで、高品質で耐久性にすぐれたドローンを作っていました。
2 年前に起こった悲劇
しかし、2 年前に、Yasunori Hayasaka に大きな変化が訪れます。
なんと、大企業が、彼の勤めていた企業を買収してしまったのです。
企業の買収
その時に、別の取締役会が、彼の会社を乗っ取ってしまいました。
彼はこう言います。
6 か月後、会社のトップが行った私は大きな詐欺を発見しました。
こちら原文ママです。文法がすごいことになっていますが、おそらく焦っていたのでしょう。
トップが行った私は、大きな詐欺を発見してしまったのです。
大きな詐欺の全貌

なんと、企業側は低品質の部品を使い、ひそかにコストを下げました。
そして、ドローンの価格を高く設定したのです。
Yasunori Hayasaka いわく、65,000 円のモデルは、わずか 4,000 円で作れるそうです。
そのうち 10,000 円はマーケティングと広告費。
結果、残りの 51,000 円はすべて収益ということです。
もちろん、ドローン業界は、ある企業の寡占状態にあるわけではありません。
正常な市場の原理からいったら、需要が価格を決めるため、高値で売れているということは、相当優秀なマーケティング戦略を持っていると思われます。
ここでいう、大きな詐欺というのは、きっと提示している機能に対して虚偽があるということなのでしょう。
なんせ、ひそかに低品質の部品にしてしまったわけなのですから。
もちろん、彼の持っている正義感が、それを許すはずもありませんでした。
取締役会との対立
Yasunori Hayasaka は、低品質な部品の話は一切せず、価格を下げない理由を取締役に尋ねました。
すると、こう答えたそうです。
取締役は顧客が無知だからプルプライスを払ってくれるんだと言いました
Yasunori Hayasaka の論点も気になりますが、さらに気になる取締役の言葉。
高く売れるのは企業努力だと思いますが、一番の理由は顧客が無知だからだそうです。
なかなかに素敵な考えを持つ取締役ですが、もちろん彼は同意できませんでした。
そして、即座にクビを言い渡されたのです。

即座にクビ
即座にクビとは、なんという超展開でしょうか。
よっぽど、Yasunori Hayasaka が、詐欺だと決めつけてかかったか、この取締役が独善的だったのかもしれません。
まあ、何か大きなことをする人間は、精神に疾患を抱えている人が多いとも聞きますから、こういうこともあるのでしょう。
謎が、謎を呼ぶ展開
しかし、ここで生まれた、ひとつの疑問。
冒頭で、「壊れないドローン」を作ったので解雇されたと書かれていました。
あれはいったい誰のことだったのでしょうか?
ここにきて、謎が大きく膨らみます。
それは始まりだった

しかし、これだけのことがあって、Yasunori Hayasaka はあきらめませんでした。
次の週、彼は自分たちのプロジェクトを始めるためにチームを作りました。
素晴らしい技術を、だれもが安価に買えるようにするべきと信じていたからです。
そして、完成した XDrone HD 。
この商品は彼らが誇る、すばらしい製品になったのです。
XDrone HD 完成
この動画で語られる、XDrone HD の製品特性はこちらです。
- 丈夫な構造で、耐久性と耐故障性がある
- クラッシュせずに操作できる
- 自動飛行アシスト付き
- 完璧な着陸

しかし、もっと大きな違いが XDrone HD にはあるようです。
価格がほかのドローンとの大きな違い
それは、価格です。
Yasunori Hayasaka はこういいます。
他だと安くても、32,000 円から高いと 160,000 円以上します
安い理由は、販売をオンラインに絞って広告費を減らしたからだそうです。
実際のところは?
ここまで見て、実際のところ、XDrone HD ってどうなのか、気になりますよね。
ここからは、まじめに販売サイトを見ながら、調べていきましょう。
実際に商品が良いのであれば、たとえ広告がうさん臭くても 問題ないですからね。
実際の販売サイトを見ますと、まず目につくのがこちらのタイトル。

ドローンの平均価格は65,000円。うちのは6分の1です。
ハイエントのドローンを安価な価格で販売している。ということのようです。
実際に、価格だけを見ると現在は、10,910 円で買えるようです。
では、機能はどうでしょうか?
XDrone HD の機能
実際に書かれてある機能はこちらです。
- スマホコントロール
- HDカメラをジェスチャー操作
- 3軸ジンバルスタビライザー
- 自動追尾機能
- 高度維持センサー
- ポータブルデザイン
何かすごそうではあります。
しかし、ほかのハイエントドローンメーカーでは絶対に書かれてあるような具体的な数字や事実の記載がなく、なんだか曖昧です。
これ以上は、製品サイトには記載がないので、インターネットでさらに調べます。
【X DRONE HD】には注意!
すると、こんなサイトを発見。
みなさん【X DORNE HD】というドローンをご存知ですか?見た目はこんな感じで、ネットでドローンと検索するとよく広告…
内容を要約しますと、
- スペック的に割高
- 技適マークが搭載されていない。不良品が多い
- 3軸ジンバルが搭載されているというのは真っ赤な嘘
- GPSが搭載されていないのに、画面にGPSと表示されている
- 飛行時間は7~9分程度で、自動追尾機能もない
- 二重価格表示という違法な販売方法を行っている
ということらしく、詐欺サイトとして注意喚起されています。
また、まったく同じものが、EACHINEというメーカーから発売されているらしく、もし同等のものが欲しいなら、そちらの購入を勧めていました。
今 amazon を確認したら、7,300 円で購入できるようでした(2020年5月現在)。
気を付けましょう!
そんなわけで、詐欺サイトをわかってて紹介してみました。
特に、謎のローマ字表記の日本人が、広告で自分語りししだしたら、要注意です笑。
あと、特徴あるピンクの背景に白い文字も。
皆さんは、だまされないように気を付けましょうね!
↓新作が出来ました!
こんにちは! ねこです。 ちょっと前に、あやしいドローンの広告をご紹介したんですが、これが思いのほか皆さんに見ていただけてるようです。 もし、あそこでドローンを購入された方がいらっしゃいましたら、ご冥福と一刻も早い回復を祈るの[…]