AI、IoT、AR/VR ものづくり最新技術ハイライト 2020

日本ものづくりワールド 2020 イベント

※ 本記事にはプロモーションが含まれています。

こんにちは! ねこです。

先日、私、幕張メッセでやっていた「日本 ものづくりワールド 2020」に行ってきました。

いわゆる、製造業の展示会なんですが、様々なジャンルの展示会の複合になっているんですね。

ちなみに、今回は 8 つの展示会で構成されていました。

  • 設計・製造ソリューション展
  • 機械要素技術展
  • 3D&バーチャルリアリティ展
  • ものづくり AI/IoT 展
  • 次世代 3D プリンタ展(AM Japan)
  • 航空・宇宙機器 開発展
  • 工場設備・備品展
  • 計測・検査・センサ展(メジャーテック)

私自身は、ゲームのソフトウエア開発のエンジニアをしている身です。

ですので、製造業関係ないのでは、と、お思いの方もいらっしゃるかと思います。

しかし、製造業では今、5G 関連の話題性とともに、AI、IoT、AR/VR という一連の技術が、今ホットな話題をふりまいています。

そのあたりは、私にとっても、大変興味のある部分なんですよね。

今回は、その、ゲームエンジニアとしても興味深い AI、IoT、AR/VR の最新技術を中心にお届けしたいと思います。

いざ、幕張メッセへ

会場となる幕張メッセに到着。最近曇りのなかでの外出が多かったので、ちょっと嬉しいです。

この展示会ですが、合計 2,000 社以上の企業が、幕張メッセの展示会場 1 〜 8 、9 〜 11 全フロア全て使ってアピールを行っています。

本当に全部見ようとしたら、1日では周りきれませんね。

その中でも、私が気になった企業ブースをご紹介していきます。

ものづくりワールド 2020 ハイライト

ゲームエンジンの Unity が初参加

私も仕事でお世話になってますゲームエンジンの Unity が、今回、参加していました。

なんと、今回が初だそうです。

当たり前ですが、ゲームでのイメージが強い Unity ですが、AR/VR の盛り上がりに伴い、産業面の展開も強化しているとのこと。

主に AR/VR の使用事例や、サンプルなどを展示していました。

主に、自動車メーカーが使用されたり、産学共同でのプロジェクトが多くなっているようです。

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AR/VR の製造現場での利用

展示物として目を引いたのは、AR/VR 技術を利用した、製造現場や施設のメンテナンスなどの効率化やシミュレーションなどです。

例えば、重機の教育用シミュレーションを VR で行うものがあったり。

また、株式会社ポケット・クエリーズは iVoRi という AR(Mixed Reality)技術のソリューションを展示していました。

こちらでは、実際の発電所でのチェックフローを体験できました。

確かに、作業フローの中に組み込みができれば、作業者のチェック漏れなどの人的ミスは減らせられそうです。

現在、導入に向けてのテストを、大手電力会社と行っている最中のようです。

産業現場での AI 活用

製造現場での AI 導入についても、本格化してきそうです。

内容としては、本来人が確認しなければ難しかった、作業員の安全管理や作業フローの確認。製造した商品の検品などを機械で自動化できるようです。

AI 導入の敷居を下げる

構造計画研究所は、AI 導入を 10 万円から行っています。

複雑なチェックでなければ少額から業務に組み入れることができるということ。

例えば、重機の操作を安全のため両手で行うべき操作を、片手で行ってないか判別するくらいなら、10 数万円で導入可能みたいです。

学生が創り上げる AI ソリューション

個人的には一番気になったのが、株式会社STANDARDです。

制作側の代表の方とお話させていただいたんですが、かなり面白い試みで行っていました。

実際の仕事の流れとしては、企業からの要望があり、それに対してのソリューションを提示するような形ということ。

しかし、ユニークなのが、そのやり方。

ここには、有志の現役の東大、早稲田、慶應生が約 600 人ほど在籍していて、実際に実用可能なものを、その学生たちが作り上げているようです。

また、その代表の方も現役の東大生だそう。

実際に展示されていた事例の中には、依頼があって、約 1 週間で作ったモックアップもあるみたいでした。

精度の高い、技術書の AI 翻訳

技術書の翻訳についても、AI が使われてはじめています。

株式会社ロゼッタの AI 翻訳 T-400 が出展されていました。

こちら、色々な専門分野に特化した AI が 2,000 種類存在しています。

専門知識や特殊な意味合いが多く存在する技術書やマニュアルなども、高い精度で翻訳できるそうです。

当たり前ですが、人が行うより早く、安いので、翻訳業務の効率化に利用されています。

ディスプレイの最新技術

裸眼 3 D ディスプレイ

レッツ・コーポレーションからは、裸眼の 3D ディスプレイの展示がありました。

写真ではわからないですが、モニターの映像が画面の外に飛び出しているように見えてます。

そこまで、見る側の場所を気にさせずに、3D 映像の投影ができているようです。

やはり 3D ディスプレイのメリットとしては、実際の距離感が判ることです。

そのため、5G 時代を見越した、重機などの遠隔操作などの用途で大手企業との提携は進んでいるようです。

また、医療現場での研修への導入であったり、遠隔治療などを見越した対応も進められています。

群創光電(イノラックス)の反射するディスプレイ

群創光電は、台湾の液晶パネルメーカーです。最近は、車などの産業パネルに注力しているようです。

画面ではわかりにくいんですが、蝶の青い部分の反射が、普通のディスプレイにない光り方をしています。

わかりやすく言うと、金属の照り返しのような反射表現といえばいいんでしょうか。

実物を見ると、結構綺麗です。

用途としては、広告・宣伝媒体としての利用などへの問い合せが多いそう。

IoT の通信と機材の統合ソリューション

さくらインターネットは、通信モジュール、データ連携、通信までの一連を統合的に提供する、sakura.io などを展示していました。

大量の sim 付きモジュールを、安価なランニングコストで扱えるので、想像次第では色々なことの補助や自動化ができそうです。

こちら、デベロッパ向けに、無料の開発キットを提供するキャンペーンをしているそうなんですが、見当たらず。

判ったら追記しようと思います。

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ゲームにも利用される、目線のトラッキング

アイトラッキングの世界的企業のトビー・テクノロジー株式会社も、実際の産業現場でのアイトラッキング活用事例を展示していました。

この技術は、実際にゲーム開発で利用されているようです。

例えば、大手ゲーム会社のβテストなどに利用されています。

それによって、例えば、UI 周りでの分かり難さの原因を究明するなどに、役立っているようです。

あと、最近の AAA タイトルには、目線の操作が可能なものがあるみたいです。

デルの ALIENWARE には、アイトラッキングが可能なモニターがついているものがあります。

それによって、ウォッチドックスやアサシングリードなどのタイトルで、敵に目線を移したら、その敵が画面の中心にくるという操作も可能だそうです。

最後に

「日本 ものづくりワールド 2020」は、他にも見所が多いイベントでした。

他にも、特に 3D プリンタ展などは、個人的に見ていて楽しかったです。

3D プリンタでの造形や着色の技術は本当に進化していますね。

これらモノづくりに関わる一連の最新技術。

これらの最新技術は、これからの産業のあり方や、私たちの生活にどう関わり、そして、変化していくのか。

今後も楽しみにさせてくれる、良い展示会でした。

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