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こんにちは! ねこです。
最近、猛威をふるっているコロナウイルスによる新型肺炎ですが、現在 2003 年に猛威をふるった SARS の死者を上回って、さらに感染が拡大中です。
ついに、WHO がパンデミック宣言を出すなど、世界的な影響も大きくなり、ついには、日経平均も 20,000 円台を切ってしまいました。
社会不安も高まりをみせていて、一部からは、これは中国で作られた細菌兵器なのでは、という噂もあるくらいです。
そんな、コロナウイルス。
まだまだ、予断をゆるさない状況ですが、歴史をみわたすと、根絶したもの、まだ流行中のもの含めて、様々な感染症が存在します。
今回は、そんな今まで世界で流行った感染症をまとめてみました。
ペスト
歴史を見ると、感染症の中で最大規模の流行をし、とんでもない致死率をもっていたペスト。
病気にかかると、皮膚が黒くなっていくことから、別名「Black Deth 黒死病」とも呼ばれます。
過去数回のパンデミック(病気の世界的流行)があり、14 世紀のヨーロッパでの流行では、世界で 1 億人以上の人々が亡くなりました。
ヨーロッパ全体では、人口の 30 〜 60%が死亡したとされています。また、死亡率も高く、60 〜 90%あるようです。
この恐ろしい病気ですが、ペスト菌が感染することで、発症します。
発生源はネズミ・イヌ・ネコなどからで、ヨーロッパでのパンデミックでは、ネズミから広がったとされています。
まだ現存するペストですが、ちなみに、日本では 1930 年以降での感染者はいません。
天然痘(てんねんとう)
天然痘の歴史は古く、紀元前 1350 年の記録に残っています。
最も大きい被害を受けたと思われるのは、コロンブス発見後のアメリカで、ヨーロッパの人が持ち込んだ天然痘が、先住民に対して免疫がなかったため、大打撃をうけました。
場所によっては、9 割以上の致死率があり、そのために全滅した部族もあったようです。
症状は、豆粒状の発疹が全身に広がり、それに膿がたまっていきます。それが呼吸器、消化器にも現れるため、重篤化してしまうと、死に至ることがあります。
じつは、天然痘ですが、免疫があればかからないことなどが、早い時期にわかっていました。
ワクチンに近いような予防法は、すでに紀元前のインドでも行われていたようです。
1980 年 5 月に、WHOは地球上からの天然痘根絶宣言を出しました。
ちなみに、この天然痘は人類が初めて撲滅に成功した感染症です。
コレラ
今でも、毎年 3 〜 500 万人の人がかかるコレラ。死者も平均 20 万人ほど出るそうです。
ただ、パンデミックには指定されていなくて、衛生管理がしっかりしている先進国では、まれな病気です。
コレラ菌によって汚染された水や食糧を摂ることで発症します。
症状ですが、水のような猛烈な下痢と嘔吐が続くようです。
治療ができないと、型によっては 75% 以上の致死率がありますが、現在は適切な治療を行えば、1 〜 2%まで下がります。
コレラの感染力は非常に強く、今までに 7 回ほどパンデミックが起きています。
ジンバブエでは、2008 年に 4,000 人の死者を出すなど、大きな流行をみせ、落ち着きを取り戻している今でも、大きな社会問題として残っています。
結核(けっかく)
日本では、結核は昔の病気というイメージもあるかと思いますが、世界的にみると、まったくそうではありません。
WHO によると、結核は、HIV の次に死者の多い感染症だそうです。
最近でも感染者は多く、2017 年にも、1000 万人が新たに結核になったと診断され、推定 160 万人が死亡しております。
日本でも 2000 年以降、毎年に 2 万人もの人が感染しています。また、毎年 1,500 人以上が結核によって亡くなっているようです。
これは、世界保健機関の「結核中蔓延国」に該当してるほどですので、思ったより身近にある病気かもしれません。
結核菌によって引き起こされ、症状はかかる場所によって大きく異なります。
治療法がなかった昔は、「不治の病」と呼ばれ、また、治療を行わない場合、50%以上の致死率があるとされています。
エイズ(HIV)
エイズは、ここで紹介する中では一番潜伏期間が長く(5 〜 10 年)、そのため、他の病気と比較しても恐ろしさの意味合いが違いますね。
感染経路は、コンドームをつけない性交渉や、注射器の使い回しによる血液での感染が多いです。
最初は自覚症状などはないが、発病すると、風邪によくにたような症状が続くことになります。
最終的には、免疫がなくなっていき、他の病気との合併症によって死に至るケースがほとんどです。
しかし、最近では、治療薬の改善により、一生治療薬を飲み続けなければならないものの、平均寿命までは生きられるようになっています。
エボラ出血熱
名前の由来は、発病が確認された地域に流れている川の名前からとられています。
ただ、そのことが、その周辺のイメージを悪いものにしているため、WHO は、それ以降の命名については地名と結びつかない名前付けをしているそう。
症状は、必ずしも出血を伴うわけではないようですが、死因は、脱水症状と血管内の血が凝結することでの多臓器不全が多く、致死率は 50 〜 80% だそうです。
アフリカで近年何度か流行しているが、一番多かったのは、2014 年の西アフリカ複数国でのパンデミックで、約 3 万人感染し、約 1 万人が死亡しました。
感染力は強いが、空気感染はないため、上手に隔離すれば、感染の拡大を防ぐことは可能となっています。
マラリア
マラリアは、蚊を媒介とする感染症で、高熱、頭痛などの症状がでます。
病原体は、単細胞生物である、マラリア原虫です。
感染者が非常に多く、現在でも年間 2 億人以上が感染していると言われ、うち約 40 万人がなくなっているそうです。
そのため、一番人間を殺している動物は、蚊ではないかと言われています。
ワクチンは現在開発中だが、蚊に刺されないようにすることで予防は可能です。
また、治療についても、複数の抗マラリア剤があり、治療も可能になっています。
インフルエンザ
日本では毎年流行するインフルエンザですが、世界的にみると、毎年 300 〜 500 万人が重症化しているようで、30 〜 65 万人の死者を出しています。
インフルエンザウイルスによって発症します。潜伏期間は約 2 〜 3日ですが、10 日にもおよぶことがあるそうです。
ワクチンによる予防は可能で、治療は、おなじみのタミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬を利用します。
SARS
記憶に新しい SARS ですが、2003 年に、広東省や香港を中心に流行しました。
そのときは 8,096人が感染し、37 ヶ国で 774 人が死亡したとされています。致命率は 9.6% です。
こちらも今回の新型肺炎と同様、コロナウイルスによる肺炎の症状が特徴です。
明確な治療法やワクチンなどは、現在ないですが、当時は SARS の封じ込めに成功しています。
最後に
こうやってみると、コロナウイルスは、まだまだ軽いようなイメージを覚えますが、案外、まだ世界では色々な感染症が蔓延しているのがわかります。
やはり、そういう意味でも、海外旅行に行く際はちゃんと予防接種をしたほうがいいですし、水や食糧についても気をつけなければいけないですね。
また、さらに日本にはインバウンドで海外の旅行客がたくさん来るようになります。
そのため、個人だけでの予防は難しいところもあります。
しかし、十分な睡眠、体を温める、ポジティブな生活を心がける、など、免疫を高めることで、病気を未然に防ぐこともできます。
日頃から心がけは、大事ですね。