[方法公開] 米津玄師「パプリカ」を、無料のツールのみで作曲

[#ayumix2020] 浜崎あゆみ - SURREAL | M 音楽

※ 本記事にはプロモーションが含まれています。

こんにちは! ねこです。

米津玄師さんの大変素敵な楽曲、パプリカを、無料のツールのみでカバーしてみました。

もともと、NHK の 2020応援ソング プロジェクト向けに Foorin に楽曲提供されてたものです。

そちらも、好きなんですが、米津玄師さんの歌ったほうのアレンジは、私の中で大ヒットでした。

パプリカ(米津玄師)をカバー

そのパプリカを、無料のツールのみを使って、プロが作るものにそん色がないものを目指して制作しました。

でも、ただコピーするだけだと面白くありませんので、アレンジを色々加えていこうと思います。

今回のカバーは、その米津玄師さんのバージョンをもとに、Just the two of us (Grover Washington Jr ) のような 70s R&B、ソウル・ジャズの雰囲気を加えたものになります。

今回は、その制作方法を、あますところなく公開したいと思います。

完成曲はこちら

完成曲は、YouTube に公開しました。

[Cover] 米津玄師「パプリカ」

パプリカ(米津玄師) Coverd by ねこ - Kenshi Yonezu / Paprika

[Cover] 米津玄師「パプリカ」- カラオケ版

[カラオケ] パプリカ(米津玄師) Coverd by ねこ - Kenshi Yonezu / Paprika

ご自由にお使いください

カラオケ版も公開していますので、歌ってみたなど、ご自由にお使いください。

ご使用の場合は、著作権など問題ないかご確認の上、ご利用ください。

YouTube は、JASRAC など権利者へ包括契約を結んでいるため、自身で制作したカバー曲については問題ないようです。

使用ソフト・ツールの紹介

では、今回の制作に利用したソフト・ツールを紹介します。

Cakewalk by BandLab

元は、SONAR という有名な DAW ソフト。作曲全般をこちらで行っています。

詳しくは、こちらの記事を参考にしてください!

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Cakewalk by BandLab – ダウンロード

プラグインシンセ

次に、使用したプラグインシンセ・エフェクトの紹介です。

Cakewalk 付属シンセは、クオリティが高い

実は、Cakewalk に付属しているプラグインシンセ。

フリーの付属品だと、思いきや、かなりクオリティが高いです。

ジャンルも、ドラム、ベース、ギター、ストリングス、オルガン(エレピ)と、一通りそろっています。

惜しむらくは、ピアノ音源がないことです(エレピはあるのに)。

有名なシンセメーカーのものも、無料で使えるものが多い

また、最近の有名な有料シンセ、サンプラーも、フリーミアムモデルを採用していることが多いです。

ですので、無料で、基本的な音色はそろってしまいます。

以下、今回使用したものを紹介します。

Synth1

Synth1

有名なフリーの国産シンセですね。かなり使い勝手がいいです。

今回も音色に困ったらこれを使ってます 笑。

Synth1 – ダウンロード

KOMPLETE START

KOMPLETE START

有名な、サンプラー、シンセサイザーメーカーである Native Instruments 社の、主力製品 KOMPLETE。

その KOMPLETE の主要製品を無料で利用できるものがこちらです。

それら複数のシンセは、KOMPLETE KONTROL という統合ツールから簡単にアクセスできます。

無料とはいえ、かなりの高クオリティと音色量です。

KOMPLETE START – ダウンロード

DEXED

DEXED

FM 音源のシンセサイザーで、有名な YAMAHA の シンセ DX7 を再現したものになります。

今回は飛び道具として利用。

DEXED – ダウンロード

SI-Bass Guitar, SI-Drum Kit

SI-Bass Guitar, SI-Drum Kit

Cakewalk 付属音源ですが、かなりの高クオリティ。

両方とも、いわゆる生音をサンプリングしたものがメインです。

スタンダードなものであれば、これ以外必要ないくらい。

VocalShifter LE

VocalShifter LE

今回は、自分の声でボーカルを入れてみました。

やはり、歌唱のプロでないため、ピッチやタイミングがどうしてもずれてしまいます。

それを、この VocalShifter LE で修正します。

プラグインエフェクト

正直、エフェクト系は、ほとんど利用していません。

ミックス、マスタリング用途のものが多いですね。

ほぼ付属品を利用していますが、だいぶん高機能です。

Sonitus fx: Delay

Cakewalk 付属のテンポが同期できるディレイです。

私は結構な頻度で、これを使います。

今回も、ほとんどのトラックに挿入しています。

残響系でいうと、私は、リバーブ、コーラスなどはほとんど使わないですね。

Sonitus fx: Compressor

Cakewalk 付属のピークリミッティング機能つきのコンプレッサーです。

こちら、ボーカルの音の強さを均一にするのに利用してます。

Sonitus fx: EQ

Cakewalk 付属のイコライザーです。

こちらもボーカルの不要な部分(ロー)を削ってハイを強くするなどに利用しています。

Limiter No6

Limiter No6

無料だけど、かなり高性能なリミッターです。

ミックス・マスタリングで音圧を上げるのに利用しています。

フリーのマスタリング用途のピークリミッターなら、これ 1 択かもしれません。

Limiter No6 – ダウンロード

※ オーディオインターフェース、マイクは有料

全て無料といったが、あれは嘘だ。

作曲部屋 ねこ

当たり前ですが、オーディオインターフェース、マイクは購入しています。

音声のインプットを行わないなら、正直これらも必要ありません。

今回は、ボーカルを入れてるので、さすがに、ね。

ただ、10 年くらい前に購入したものなので、参考にならないと思います。

今でしたら、安いのに高性能なオーディオインターフェース、マイクもあります。

一応、使ってるものを紹介。

Roland SD-90 シンセ音源+オーディオインターフェース

2001 年 11 月発売のシンセ音源+オーディオインターフェース。

発売から約 20 年経ってるのね。

まだソフトシンセがおもちゃレベルのクオリティしかなかったころですので、DAW には、外部音源必須のころでした。

しかも USB 1.0 のころのもの。転送スピード毎秒約 1 メガです。

Windows 10 のドライバがなく、色々調べたら裏技的に使える方法を発見。

だましだまし使ってます 笑。

SHURE BETA58A ダイナミック マイクロフォン

ボーカル用に使いやすい、ダイナミックマイクです。

一応旧モデル扱いなんですが、今でも、普通に高く売られててびっくりしました。

すごくいいマイクだからなのか、マイク業界が進化していないのか。。

曲のトラック構成

ドラム・ベース(低音)から順に書いていきます。

  • Drums(SI Drum Kit)… ドラム全般、音色は Hip Hop カテゴリのもの
  • Bass(SI Bass Guitar)… ベース、音のしっかりしたスタンダードなものを使用
  • Organ(Synth1)… イントロのロングトーンなど。弦楽器のダルシマー(!)の音色を改良
  • Synth Lead1(Synth1)… やわらか音色のものを真ん中に配置。イントロで利用したものはディレイを強めに加えてます。
  • Marimba(Komplete)… 木琴のような音を、B メロから
  • Synth Lead2(Synth1)… B メロ途中から、左右に分けて、サイン波をベースにした音を木琴と掛け合いのように
  • Tel Noise(Dexed)… アナログ電話のノイズを飛び道具的に利用

音の配置、高さなどは、こんな感じです。

音の配置、高さ パプリカ

曲作りの流れ

Cakewalk を利用した作曲の基礎については、こちらに学習ページを設けました。

ぜひ参考にしてください。

ここでは、簡単に流れを紹介していきます。

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コードの入力

曲のコピー・アレンジは、やはりコードからです。

色々なサイトで、楽曲のコードが紹介されていますので、そちらを入力します。

このコードの音については、曲作りの途中は利用しますが、最終的には音を消します。

ボーカル曲なので、ガイドメロディーも入れていきます。

コードの入力

ベース・ドラムの入力

ベース・ドラムが、一番の曲のかなめになります。

意図したグルーヴ感が出るまで、調整をしていきます。

ベース・ドラムのみで楽曲として成り立つのが理想ですね。

ベース・ドラムの入力

その他音色の入力

曲を盛り上げるために、様々な音を入れていきます。

あくまで曲の雰囲気を壊さないように、音色と入れる位置は気を付けましょう。

音のバランスのとり方は、小さい音を大きくするより、大きい音を小さくするほうが、うまくいきやすいです。

あと、モニタリングする音量も、小さめにして聞くほうが曲のバランスを正確に把握しやすくなります。

その他音色の入力

ボーカルを入れる

何度も歌って、ベストテイクをつなぎ合わせるのは、プロでもよくやってますので、気に入るまで、何度も取り直しましょう 笑。

今回は、A, B メロ、サビなどで分割して歌ってます。

それでもピッチ、タイミングがヨレヨレですね。

へたくそで、すまん。

ボーカルを入れる

さらに、VocalShifter LE でピッチ、長さ、位置調整

VocalShifter LE でピッチ、長さ、位置調整

録音したボーカルデータを一旦エクスポートして VocalShifter LE に持っていきます。

私は初めて使ったんですが、こちらの YouTube 動画を見て、そのまま試してみました。

簡単には使えたんですが、なかなか思い通りの修正かけるのに時間がかかりました。

元がへたくそなのでしょうがないね。

あと、扱える音声が Wave の 16 bit までということもあるんでしょうが、ちょっと音がガサガサになりますね。

無料で使わせていただかせてるので、この辺は致し方なし。

テクニック・Tips

ここに書かれてあるものは、いわゆるグルーヴ感を出すために行っているものです。

ゴーストノートを入れる

ゴーストノートとは、譜面に表さないくらいの小さい音のことです。

こちらを上手に使うことで、ノリがよくなります。

サンプルはドラムですが、ベースにも使うことが多いです。

ゴーストノートなし

ゴーストノートなし

ゴーストノートあり

ゴーストノートあり

休符を大事にする

特にリズム部分は、音を止めるところはきっちり止めてましょう。

そうすることで、メリハリとリズム感が増します。

ベースの休符なし

ベースの休符なし

ベースの休符あり

ベースの休符あり

32 分音符を使う

ゴーストノートの部分でも利用しましたが、16 分音符刻みのところに、32 分音符がピンポイントで入ると、さらにグルーヴ感が出ます。

32 分音符を使う

こちらも聞いてみてください!

どうでしたでしょうか? 参考になれば幸いです。

また、ほかにも、こんな感じの曲を作っていますので是非聞いてみてください。

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