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こんにちは! ねこです。
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今、私は仕事では Unity というゲームエンジンを使ってモバイルのソーシャルゲームの開発を行っています。
業界に詳しい方はご存知だと思いますが、今流行っているスマホゲームの半数以上が Unity で制作されているといっても過言ではありません(ちょっと過言かもしれない … )。
また、5G が実際に導入されていくなかで、より、Unity の将来の可能性というのは、さらに開けていくような気がしています。
そこで、Unity の特徴やできることをまとめてみました。未来のエンジニアさんも、何かサービスをご検討されている方も、これを読んで Unity の可能性に触れられたのなら幸いです。
Unity とは
Unity とは、Unity Technologies が提供するゲームエンジンです。
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Unity を利用すれば、3D, 2Dゲームやインタラクティブコンテンツ、サウンド、VRなどの開発に必要な共通部分が、使いやすい形で提供されており、開発者は残りのオリジナルな部分の作業にリソースを割くことができます。
また、モバイル、PC、コンソール問わず、多数のプラットフォームにコンテンツを提供可能です。
プログラミング開発は、C# で行うことができます。
ここからは、Unity を選定するメリットとして、7つの特徴をあげていきます。
その1 無料でほぼ全機能利用できる
やはり、新しいものを導入する場合、それが本当にやりたいことに対しての最適解なのかは、実際に使用しないとわからないところがあります。
Unity は最近流行りのフリーミアムモデルに近いライセンス形態をしています。
例えば、個人開発者で、過去 12 か月の収益や調達した資金が 10 万米ドル以下の場合は、無料でほぼ全機能利用可能です。
企業への導入を考える場合でも、一旦個人開発者として触ってみて、実際によければ導入するなどのステップを踏むことも考えられると思います。
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その2 色々なプラットフォームに展開できる
制作したゲームやコンテンツは、有名なプラットフォームであれば、それ用に展開することが可能です。
- Webコンテンツ(WebGL)
- モバイルアプリ(iOS, Androir, etc)
- デスクトップアプリ(Windows, Mac, etc)
- ゲームコンソール(PS4, Switch, XBox, etc)
- VRプラットフォーム(Oculus, PlayStation VR, etc)
- AR(Apple ARKit, Google ARCore, etc)
これら、多数のプラットフォームへの展開が考えられます。
また、AR(拡張現実)など、方針として今後想定されるサービスやプラットフォームへの対応も積極的に行っています。
その3 実は2Dコンテンツに強い
Unity というと、3D ゲームを制作するツールというイメージがありますが、実は標準で2Dコンテンツ制作用のツール一式が入っていますので、2Dゲーム作りなどの選択肢も視野に入れることが可能です。
ゲーム以外のコンテンツを制作する際にも、PC やモバイルで必要なマルチ解像度対応の UI 系の機能は一通り揃っていまして、ある程度ならプログラムなしで挙動します。
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その4 便利なツールや素材を購入できる
開発を行っていると、色々なやりたいことが出てくるのですが、それらを全部1から作るとなると、結構大変です。
Unity だと、それら必要だと思うものは、そのほとんどが Unity Asset Store という素材を販売するサイトにて、有志の方が提供されてます。
無料でも高いクオリティのツールや素材も結構ありますので、それのみで制作したり、モックアップに利用したりと、使い方は自由です。
また、自身で制作したアセットも、アセットストアで販売することが可能です。
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その5 実はゲーム以外の用途にも結構使われている
やはりゲームエンジンですので、ゲーム用途に利用されるケースが多いですが、コンテンツ制作ツールとしても優秀なため、現在は幅広い分野で利用されています。
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例えば、建築物の建てる前に VR などでシミュレートしたり、製造現場で AR を利用したサポートなども行われはじめました。
最新の研究でいうと、車の自動運転のテストに Unity が利用されています。これは実際の世界と同じような環境を Unity 内で構築して、その中でシミュレーションを行っているようです。
そして、リアルタイムレンダリングができることを生かし、VR だけでない、映像制作用途にも使えるようになりました。
また、アート系でいえば、美術館の展示や案内などのコンテンツで利用されています。大規模なものでいえば、チームラボが Unity を利用して、アート作品を制作しています。
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その6 5G 時代の親和性が高い
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新しい AR デバイスのコンテンツ開発キットの提供率が Unity はかなり高く、今後の 5G 時代の AR、VR のコンテンツ制作用途などにも、幅広く利用されるのではないかと考えられます。
まずは、大企業、組織での IoT による内部利用が主になってくると思いますが、デバイスが小さく、安価になってきたら、エンターテイメントでの利用も盛んになると思います。
例えば、サッカーのスタジアム観戦をするときに、AR ボールやボールを持っている選手などがトラッキングされて、選手の名前とステータスが表示されたりとか。
また、F1 などで、コース全景と、現時点の車の位置が空間上に表示されたらいいですよね。
カードゲームの大会の観戦でも、アニメの遊戯王のような召喚表示や攻撃演出がでるのも面白いです。
それが、プレイしている本人だけでなく、観客全員もそれを見ることができたら、結構盛り上がりそうじゃないですか?
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その7 日本人の開発者が多く、インターネットの資料が豊富
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日本人の開発者の数は他のゲームエンジンに比べたら、かなり多いほうだと思います。
そのため、色々なトラブルの対応や、やりたいことへのアプローチについては、先人が解決しているケースが多く、また、ネット上の日本語による資料も豊富にあります。
困っているときに、検索して解決できるのは、一番の強みかもしれません。
実は、技術選定するときに、一番大事なことなのかもしれませんね。
まとめ
Unity は、自分で使っているから勧めやすいというのもあるんですが、世界的に見ても、大きな市場とコミュニティをもつツールであり、プラットフォームです。
IoT や、5G とも相まって、将来性も大きく感じられるものであると思いますので、未経験からでも、習得するメリットは多数あると思います。
技術選定の際にも、是非ご検討してみてください。
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