何故、100日後に死ぬワニが、#電通案件 になったのか?

何故、100日後に死ぬワニが、#電通案件 になったのか? エンターテイメント

※ 本記事にはプロモーションが含まれています。

こんにちは! ねこです。

100 日後に死ぬワニ、連載終了後に、こんな盛り上がりを見せるとは思いませんでした。

連載終了後、立て続けに行った、一連のプロモーション。

それらの情報が、あらぬ方向へ大炎上。

そして、ツイッターには、#電通案件 がトレンド入り。

もう収束はしたと思いますが、私の感想と考察を書いていきます。

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感動のラストが、なぜ、#電通案件 になったのか?

今回問題となったサプライズ告知の内容としては、以下のものになります。

  1. 書籍化決定
  2. 映画化決定
  3. 公式ツイッター開設
  4. グッズ販売開始
  5. テーマソング公開(いきものがかり)

たしかに仕事していて、こんなに大きな事柄が素早く決まることについては、母体が大きい企業では、中々あり得ません。

ですので、ある程度早い段階から決まってたものだと推測できます。

当たり前ですが、別にそのこと自体に何も悪いことではありません。

また、途中まで、マーケティング戦略としては、今の時期の雰囲気もあって、すごく成功していました。

100 日目の漫画とサプライズ告知を公開するまでは … 。

ここまで盛り上がりをみせた「100 日後に死ぬワニ 」。

それな、なぜ、#電通案件 になってしまったのか?

仕事はプロだった

100 日後、終わりのタイミングの、みんなが目にするタイミングに合わせての、このプロモーション。

このプロモーションを公開できるのは、やはりプロの仕事だな、と、思います。

グッズの種類も、企業努力の成果だと思いますし。

例えば、「鬼滅の刃」だったら、こういうサプライズ告知も素直に受け入れられたんでしょうか?

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お金もうけは悪?

今回、本当に色々な方が、色々な意見を言っています。

その中でも、大きな意見としては、ワニが突然に金もうけに走った。というようなものでしょうか。

とはいえ、私たちが生きていくのには、経済活動は必須です。

それに対しては、なにも悪いことではありません。

お金もうけが悪とするなら、これに関わっている人は、どうやって生活すればいいの? ですから。

しかし。

今回のプロモーションは、それ以前に、そう思わせてしまうような色々な問題点がありました。

プロモーションでの色々な問題点

今回のプロモーションは、恐らくマスへのマーケティングは得意でも、SNS マーケティングは、あまりやられてない方が考えたのだと思います。

でないと、ここまでの話にならないと思いますしね。

ただ、それであっても、少し気を使えば、もっと良かったのにと思う部分もありました。

以下に、今回のプロモーションの問題点を書いていきたいと思います。

早急で、望まれていなかったプロモーション

みなさんが指摘する、死んでからの発表が立て続け、かつ、急だった点。

この指摘は、その通りだと思います。

作品を一過性のものにしないためにも、過度な消費を促すようなプロモーションはよくなかったですね。

小出しに出して受け入れられるか反応を見て、出し方を変えていくくらいの、余裕は必要だったと思います。

マスだと、1 対 大勢の考えで良いですが、SNS だと、あくまで 1 対 1 の関係性で考えないと成り立ちません。

その他大勢のファンと考えがちですが、あくまで、一人ひとりは、作者と、 1 対 1 の関係性で繋がっています。

今回のプロモーションは、そのつながりや気持ちと全くかけはなれたものになっていました。

そのため、びっくりしたり、失望したりする方が多かったんだと思います。

天使の輪っかをつけて、にっこりするワニ

また、一部、ファンの感情を逆撫でするだろうな、と、思うプロモーションもありました。

例えば、追悼イベントやグッズに、天使の輪っかをつけて、にっこりするワニ。

これは、私なら載っけないと思います。

載せるなら、生きていた頃の日常の一コマをいれるほうが断然よかった。

それなら。

二度と戻らない日常、ということを、死を意識して知ったとき、今を大事にしよう、もっと優しくしよう。

と、ポスターやグッズから作品を思い出して、再度好きになるキッカケになるはずです。

しかし。

あの笑っているワニは、見えかたとして、肉屋でお肉を持って笑って宣伝しているブタさんの、あの感じ。

「お前、笑ってるけど、殺されるんやで」と、ツッコミを入れたくなるようなシュールなイメージを持ちかねません。

美味しい豚肉売ってるよ

読者はギャグ漫画として読んでいない

たしかにこの漫画。体裁はギャグ漫画だと思います。

しかし、本質はもっと人の普遍的な感情に伝わるものでした。

今回のプロモーションを作られた方は、時間が無い中、頑張ったと思いますし、今、悔しい思いをしているかたもいると思います。

今後、同じことを味わわないためにも、行うこと全てに、「何故、これをするのか?」を、考えて行動したほうがいいのかもしれません。

本当にギリギリの状況下、だからこそ、必要なんでしょうね。

いつから「大人たち」の案件になったのか?

ところで、いつから、この作品が、作家個人の範囲を超えていったんでしょうか?

少なくとも、この Web 漫画を始めたときは、本当にひとりから始めたんだと思います。

また、ここまでの社会現象は、作者の きくちゆうき さんも考えてなかったはずです。

もし、最初から大企業やお金が入っていたら、このような盛り上がり方はしないはずだからです。

ただ、急に盛り上がりを見せて、多くの人がビジネス目的で参入したとき。

見せ方のコントロールを失ってしまったんだと思います。

「大人たち」の案件になること = 悪ではない。

その前に、そもそも、「大人たち」の案件になることについて、そこまで悪いものではありません。

例えば、ディズニーなど、キャラクター版権を扱っているところは、当たり前ですが、すごくちゃんとやっています。

だからこそ、物語もグッズも、子供に安心して勧められるわけですし。

見せ方やキャラクターを守ることを丁寧に行えば、息長く愛されるようなキャラクターにできることも可能です。

今回は、そのイメージを守る人が居なかった、とも言えます。

このダメージは、作品に致命的なキズを与えてしまったかもしれません。

そういう意味で、大変もったいないことをしてしまったと思います。

どこにヘイトを向けるべき?

今回の件は、1 コンテンツのプロモーションのミスだったんですが、それ以上の盛り上がりを見せていきました。

なぜ、ここまで大きい騒ぎになったんでしょうか?

それは、電通の企業イメージが、過去のブラック環境問題などで悪くなっていた。

それにプラスしての、権力者側への政治不審や情勢不安。

そして、今回のプロモーションミスと繋がった結果、それらのヘイトが一斉に表面化してしまったのだと思います。

これらの騒ぎ、ある人にとっては、ストレスのハケ口になるかもしれません。

しかし、このような騒ぎで終わらせてしまうのは、あまりよくないと思っています。

では、私たちはヘイト対象については、どのように付き合えばいいんでしょうか?

そもそも、ヘイト対象と付き合わなければいい

ヘイト対象への攻撃。

たしかに、SNS が強くなりましたので、企業への攻撃は、一定の成果はあると思います。

ただ、もっと簡単で効果的かつ平和的な方法もあります。

それは、そもそもヘイト対象とは付き合わない、話さない、関わらない、を個々人が貫くことです。

もし、付き合ってしまったら、全力で逃げる。

何か言われるかもしれませんが、自分の生存権の問題なので、おかまいなしです。

例えば、世のブラック企業。

これ、もし仮に、従業員みんなその場所から去ったら、成り立たないんですよね。

そうしたら、その会社は潰れるか、働いてる人に選ばれるようにならなければ生きて行けません。

ブラックをブラックたらしめてるのって、働いている側にも、問題あるんです。

会社の社風を変えることは難しいですが、自分を変えることは、それより簡単です。

もし、今働いてるところ、今いる場所が問題だと感じたら、早く逃げ出せるように頑張ってください。

それが、ひいては、あなたの、世界の幸せに繋がっていく気がしています。

最後に

昨今の、コロナショックと相まって、世界はピリピリとした状態が続いています。

もう、変化を変えることは出来ないと思いますので、早めに認識を改めて各自頑張るしかないのですが。

せめて、この優しくない感じ、どうにかならないですかねぇ。。

どうせ、いくら気を付けていても、かかる時はかかりますし、死ぬ時はあっけなく死ぬでしょう。

結局、ワニも私たちも、自身の寿命は分からないのです。

だからこそ、大切な時間。

ちょっとでも、ワニを読んで、ココロが動いたのであれば、せめて、あなたの周りだけでも、優しい空間でいて下さいね。

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