※ 本記事にはプロモーションが含まれています。
こんにちは! ねこです。
100 日後に死ぬワニ、連載終了後に、こんな盛り上がりを見せるとは思いませんでした。
連載終了後、立て続けに行った、一連のプロモーション。
それらの情報が、あらぬ方向へ大炎上。
そして、ツイッターには、#電通案件 がトレンド入り。
もう収束はしたと思いますが、私の感想と考察を書いていきます。
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感動のラストが、なぜ、#電通案件 になったのか?
今回問題となったサプライズ告知の内容としては、以下のものになります。
- 書籍化決定
- 映画化決定
- 公式ツイッター開設
- グッズ販売開始
- テーマソング公開(いきものがかり)
たしかに仕事していて、こんなに大きな事柄が素早く決まることについては、母体が大きい企業では、中々あり得ません。
ですので、ある程度早い段階から決まってたものだと推測できます。
当たり前ですが、別にそのこと自体に何も悪いことではありません。
また、途中まで、マーケティング戦略としては、今の時期の雰囲気もあって、すごく成功していました。
100 日目の漫画とサプライズ告知を公開するまでは … 。
ここまで盛り上がりをみせた「100 日後に死ぬワニ 」。
それな、なぜ、#電通案件 になってしまったのか?
仕事はプロだった
100 日後、終わりのタイミングの、みんなが目にするタイミングに合わせての、このプロモーション。
このプロモーションを公開できるのは、やはりプロの仕事だな、と、思います。
グッズの種類も、企業努力の成果だと思いますし。
例えば、「鬼滅の刃」だったら、こういうサプライズ告知も素直に受け入れられたんでしょうか?
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お金もうけは悪?
今回、本当に色々な方が、色々な意見を言っています。
その中でも、大きな意見としては、ワニが突然に金もうけに走った。というようなものでしょうか。
とはいえ、私たちが生きていくのには、経済活動は必須です。
それに対しては、なにも悪いことではありません。
お金もうけが悪とするなら、これに関わっている人は、どうやって生活すればいいの? ですから。
しかし。
今回のプロモーションは、それ以前に、そう思わせてしまうような色々な問題点がありました。
プロモーションでの色々な問題点
今回のプロモーションは、恐らくマスへのマーケティングは得意でも、SNS マーケティングは、あまりやられてない方が考えたのだと思います。
でないと、ここまでの話にならないと思いますしね。
ただ、それであっても、少し気を使えば、もっと良かったのにと思う部分もありました。
以下に、今回のプロモーションの問題点を書いていきたいと思います。
早急で、望まれていなかったプロモーション
みなさんが指摘する、死んでからの発表が立て続け、かつ、急だった点。
この指摘は、その通りだと思います。
作品を一過性のものにしないためにも、過度な消費を促すようなプロモーションはよくなかったですね。
小出しに出して受け入れられるか反応を見て、出し方を変えていくくらいの、余裕は必要だったと思います。
マスだと、1 対 大勢の考えで良いですが、SNS だと、あくまで 1 対 1 の関係性で考えないと成り立ちません。
その他大勢のファンと考えがちですが、あくまで、一人ひとりは、作者と、 1 対 1 の関係性で繋がっています。
今回のプロモーションは、そのつながりや気持ちと全くかけはなれたものになっていました。
そのため、びっくりしたり、失望したりする方が多かったんだと思います。
天使の輪っかをつけて、にっこりするワニ
また、一部、ファンの感情を逆撫でするだろうな、と、思うプロモーションもありました。
例えば、追悼イベントやグッズに、天使の輪っかをつけて、にっこりするワニ。
これは、私なら載っけないと思います。
載せるなら、生きていた頃の日常の一コマをいれるほうが断然よかった。
それなら。
二度と戻らない日常、ということを、死を意識して知ったとき、今を大事にしよう、もっと優しくしよう。
と、ポスターやグッズから作品を思い出して、再度好きになるキッカケになるはずです。
しかし。
あの笑っているワニは、見えかたとして、肉屋でお肉を持って笑って宣伝しているブタさんの、あの感じ。
「お前、笑ってるけど、殺されるんやで」と、ツッコミを入れたくなるようなシュールなイメージを持ちかねません。
読者はギャグ漫画として読んでいない
たしかにこの漫画。体裁はギャグ漫画だと思います。
しかし、本質はもっと人の普遍的な感情に伝わるものでした。
今回のプロモーションを作られた方は、時間が無い中、頑張ったと思いますし、今、悔しい思いをしているかたもいると思います。
今後、同じことを味わわないためにも、行うこと全てに、「何故、これをするのか?」を、考えて行動したほうがいいのかもしれません。
本当にギリギリの状況下、だからこそ、必要なんでしょうね。
いつから「大人たち」の案件になったのか?
ところで、いつから、この作品が、作家個人の範囲を超えていったんでしょうか?
少なくとも、この Web 漫画を始めたときは、本当にひとりから始めたんだと思います。
また、ここまでの社会現象は、作者の きくちゆうき さんも考えてなかったはずです。
もし、最初から大企業やお金が入っていたら、このような盛り上がり方はしないはずだからです。
ただ、急に盛り上がりを見せて、多くの人がビジネス目的で参入したとき。
見せ方のコントロールを失ってしまったんだと思います。
「大人たち」の案件になること = 悪ではない。
その前に、そもそも、「大人たち」の案件になることについて、そこまで悪いものではありません。
例えば、ディズニーなど、キャラクター版権を扱っているところは、当たり前ですが、すごくちゃんとやっています。
だからこそ、物語もグッズも、子供に安心して勧められるわけですし。
見せ方やキャラクターを守ることを丁寧に行えば、息長く愛されるようなキャラクターにできることも可能です。
今回は、そのイメージを守る人が居なかった、とも言えます。
このダメージは、作品に致命的なキズを与えてしまったかもしれません。
そういう意味で、大変もったいないことをしてしまったと思います。
どこにヘイトを向けるべき?
今回の件は、1 コンテンツのプロモーションのミスだったんですが、それ以上の盛り上がりを見せていきました。
なぜ、ここまで大きい騒ぎになったんでしょうか?
それは、電通の企業イメージが、過去のブラック環境問題などで悪くなっていた。
それにプラスしての、権力者側への政治不審や情勢不安。
そして、今回のプロモーションミスと繋がった結果、それらのヘイトが一斉に表面化してしまったのだと思います。
これらの騒ぎ、ある人にとっては、ストレスのハケ口になるかもしれません。
しかし、このような騒ぎで終わらせてしまうのは、あまりよくないと思っています。
では、私たちはヘイト対象については、どのように付き合えばいいんでしょうか?
そもそも、ヘイト対象と付き合わなければいい
ヘイト対象への攻撃。
たしかに、SNS が強くなりましたので、企業への攻撃は、一定の成果はあると思います。
ただ、もっと簡単で効果的かつ平和的な方法もあります。
それは、そもそもヘイト対象とは付き合わない、話さない、関わらない、を個々人が貫くことです。
もし、付き合ってしまったら、全力で逃げる。
何か言われるかもしれませんが、自分の生存権の問題なので、おかまいなしです。
例えば、世のブラック企業。
これ、もし仮に、従業員みんなその場所から去ったら、成り立たないんですよね。
そうしたら、その会社は潰れるか、働いてる人に選ばれるようにならなければ生きて行けません。
ブラックをブラックたらしめてるのって、働いている側にも、問題あるんです。
会社の社風を変えることは難しいですが、自分を変えることは、それより簡単です。
もし、今働いてるところ、今いる場所が問題だと感じたら、早く逃げ出せるように頑張ってください。
それが、ひいては、あなたの、世界の幸せに繋がっていく気がしています。
最後に
昨今の、コロナショックと相まって、世界はピリピリとした状態が続いています。
もう、変化を変えることは出来ないと思いますので、早めに認識を改めて各自頑張るしかないのですが。
せめて、この優しくない感じ、どうにかならないですかねぇ。。
どうせ、いくら気を付けていても、かかる時はかかりますし、死ぬ時はあっけなく死ぬでしょう。
結局、ワニも私たちも、自身の寿命は分からないのです。
だからこそ、大切な時間。
ちょっとでも、ワニを読んで、ココロが動いたのであれば、せめて、あなたの周りだけでも、優しい空間でいて下さいね。
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